スタッフブログ/三協だより
Staff Blog/Sankyo news
『映像作品に物申す!!』 ~ 岩田 ver. ~
ども。ニュータイプのイワタです。
某ショッピングセンターのトイレに行ったところ、こんな落書きがありまして
しょうもないことしてるなぁ・・・なんて心の中で思ってたんすけど。
不意に落書きの光景を想像してみると、
トイレに氷が流れってくるって!!! しかも、犬がいない時って!!!って、思ったら不覚にも笑ってしまった次第です。
さてさて本題に戻りますと、今回で『映像作品に物申す!!』シリーズ最終話です。皆様、どのver.が良かったでしょうか?
それは今回のver.を見てから決めてください!!
そして今回、物申す作品は『機動戦士ガンダム』です。
ガンダムを超ザックリ説明すると、
アムロとシャアの女の取り合いの話!!!!
画面上が二人が取り合うララァ
因みに画面左はシャアの妹セイラさん
と、超ザックリ説明したものの、 そんな内容じゃ現在まで続く人気シリーズになんてなれないんですよね。
ガンダムは1979年(イワタ生誕年)にアニメが放送開始されたのですが、アニメの常識を覆すほどの超斬新なアニメだったんです。
斬新ポイント
1.主人公(アムロ)が熱血キャラとは正反対の性格
2.ロボット(ガンダム)に必殺技がナイ
3.ストーリーの中心は人間
4.人気無くて打ち切られる
斬新ポイントを説明しつつ、お題にあるように物申したいと思います。
斬新ポイント1
まず、アムロですが当時のアニメの主人公と言えば森田健作並みの熱血漢で男前ってのが基本だったんですがアムロは超内気で趣味は機械イジリと主人公の要素全くなしな感じ。挙句の果てに脱走してしまいます。
暗杉内。
物語の始まりは、そんなアムロがガンダムの操縦マニュアル拾ってザクと戦うってトコから始まるんス。
てか、マニュアル落ちてなくね!?いきなりガンダムって操縦できるんすか?
そして戦場で永遠のライバル、シャアに出会うんス。
シャアを一度は見たことがあると思いますが、冷静に見るとヘルメット被ってるし・・・。三協で言うなら、工場長がフルフェイス被って仕事してるようなもんでしょーか?!まぢで?ってなりますよね?ちなみに写真右側は、実写版シャアです。ヒド杉内。
斬新ポイント2
アムロの愛機RX-78 ガンダム
ガンダムが何故この色かと言うと、「赤・青・黄・白・黒などの原色を使った配色で」と、スポンサーの意向だったらしいっす。まぁまぁ安易っすね。
そしてガンダムの型式はRX-78なんですが、これはガンダムをデザインした人が当時マツダのRX-7に乗ってたらしいからです。これまた安易。
当時のアニメの戦闘シーンと言えば、物語終盤に一発逆転の必殺技でバーーーンと敵をやっつけるのが定番でしたが、ガンダムはビームライフルとビームサーベルたまにバズーカで敵と戦うと言ったリアルな内容なんです。
こういった事から、ガンダムのようなロボットアニメことを“リアルロボットアニメ”と呼ばれ新たなジャンルが生み出されるんです。
ガンダム以前はマンジガーZのように一撃必殺のブレストファイアーで戦闘終了ってのが定番だったんす。いわゆる“スーパーロボットアニメ”
斬新ポイント3
当時のアニメってのはおもちゃを売るためのツールだったんです。なので子供にもわかりやすい内容だったんです。だいたいの流れは、
①突然地球侵略を目論む組織が現れる(なぜか日本)
②どこからかやってきた博士なる人物が対抗するロボットを開発(発掘される時もある)
③超熱血の主人公が現れ、いきなりロボットを操り戦う(性格以外はアムロと一緒)
④最初は一方的に敵にやられるが、お決まりの必殺技で大逆転勝利(毎回同じ展開)
⑤翌週、新たな敵が現れる(ここから最終回まで④⑤の無限ループ)
ロボットをストーリーの中心に展開していってたのが、ガンダムでは人物(主にアムロ)の成長と葛藤が中心に描かれているんです。あくまでロボットはストーリーの一部にした点が他のアニメと決定的に違うんです。
アムロがブライトさんにビンタされ「親にもブタれたことないのに!!」って逆ギレしたシーン
イワタの嫁は医療関係で働いてるんスが、ある日、痴呆症の患者にビンタされたらしく
嫁 「聞いてよ!今日、患者にビンタされてん」
嫁 「おもわず、親にも殴られたこと無いのに!って言ったわ」
イワタ 「あ、あ、あ、アムロやん!!」
嫁 「はぁ?」
イワタ 「ニュータイプか?」
嫁 「もーええわ」
アムロと同じことを言った嫁に驚愕したことがあります。
先にも書いたんですが最終的にはアムロとシャアがララァを奪い合った結果、アムロがシャアを庇ったララァを撃墜してまうって惨事が発生しちゃうんです。
そんなララァですが、シャアが惚れ戦場に連れて行った結果、戦場でアムロと出会い一瞬で恋に落ちてしまうんです。
ちなみにシャアとララァの出会いはインドの売春宿!設定ムリ杉内。
斬新ポイント4
今でこそ誰もが知るガンダムですが、放送開始直後は斬新過ぎるため視聴者がついてこれず不人気だったんです。
結果、全52話の予定が全43話に短縮されてしまうという憂き目に・・・。
ではなぜ人気を得ることが出来たかと言うと、放送終了後に発売されたプラモデル(通称ガンプラ)と劇場版のヒットで息を吹き返すことができたんです。
劇場版のエピソードがなかなかの斬新ポイントです。以下、ウィキペディアより抜粋
テレビシリーズ全話のダイジェスト版で1本の劇場版を作るつもりで制作陣に編集を依頼した。しかし「とても1本の映画に収まる内容ではない」と考えた制作陣が、敢えて1話から14話前半を編集した。試写後に松竹側「これ、まだ途中ですよね。全部収まってませんよね」制作側「でもこれ以上、どこが削れるんですか?」と言い合いになったが、劇場公開が迫っておりやり直す時間もないため、「興行成績を確認してから続編を検討する」ということで公開に踏み切ることになった。
見切り発車感がハンパないっすよね?!そんな事が出来てしまう時代だったのでしょうかね。
ガンダムのヒットにより続編のZ(ゼータ)、ZZ(ダブルゼータ)、逆襲のシャアと続いていくのであります。
参考がてらに、ご説明を
Zガンダム:地球連邦軍内同士で戦い始める(三協で言えば、高尾常務と工場長が戦い始める感じ)⇒そして、なぜかシャアが連邦にいる⇒第3勢力のシャアの元カノ(ハマーン)参戦⇒元カノ(ハマーン)がシャアに復縁を迫る⇒シャア拒否⇒ハマーン逆上、シャア撃墜(行方不明)⇒戦争終了ZZガンダムへ
ZZガンダム:ハマーン(ネオジオン)が戦争で弱った地球連邦軍に戦争を仕掛ける⇒ジュドーがZガンダムを盗もうとする⇒ジュドーの妹がネオジオンに拉致られる⇒ジュドー妹救出のため連邦に入る⇒ハマーンがジュドーに対しシャアと同じ雰囲気を感じる⇒ハマーンがジュドーに告白⇒ジュドー拒否⇒ハマーン散る⇒戦争終了
逆襲のシャア:ZZガンダムから数年後、シャア(ネオジオン)現る⇒地球連邦軍に戦争を仕掛ける⇒アムロ登場⇒シャアとアムロが戦う⇒元カノ(ララァ)の件でもめる⇒お互い行方不明⇒戦争終了
ガンダムは、あくまで主役は人物であって戦争の中での葛藤などを経験することで人類の進化がメインテーマに置かれている作品なんです。
今更、ガンダム借りて見るのはチョットって方はマンガ“機動戦士ガンダム THE ORIGIN”オススメです。
『映像作品に物申す!!』 完