第二部

 

（必ず『常務と村人A』からご覧下さい）

 

 

 

 

中年のオッサンが餃子を食って何が面白いのだ？

餃子で2週も引っ張るのは無理だ。

そう考えた私は

シークレット企画

 

「小林氏。相手の服がどんなに変化しても気付かない説」

 

を同時遂行する事にした。

 

 

 

 

 

 

用意したのはこの4枚

 

 

 

 

 

流石に色が変わると気付くかな？

っという訳で、待ってる間に100均で被り物を用意した。

 

 

 

 

 

これで、頭に目がいって服に気付かないだろう。

 

 

 

 

 

入店時はこちら↓

 

 

 

 

約30分経過

常「ちょっとトイレ」

（まずはトイレで着替える事にした）

 

 

 

 

 

狭い。

着替えるには狭い。

そして暑い。

一体何をしてるのだろう？

鏡に映る自分に問いかけながらも着替え完了。

 

 

 

 

 

常「おまたせ。」

 

 

 

 

まずは想定内。

まったく気づく様子はありません。

というか、こっちを見てもない。

 

 

 

 

 

 

 

さらに20分経過

常「ちょっとタバコ吸ってくる」

（外に出て着替えられそうな路地を探す）

 

 

 

 

そして、路上で着替えながら

一体何をしてるのだろう？

と再度思う。

 

 

 

 

 

 

常「おまたせ」

 

 

 

 

一瞬ちらっと見たかな？

ちょっと色変わったからな。

いや見てないかな？

 

 

 

ここで一抹の不安が。

彼はそもそも餃子以外見えてないのではないか？

もの凄く無駄な事をしているのではないか？

という企画倒れ感に襲われる。

 

 

 

 

 

 

 

それから15分後

常「またタバコ吸ってくる」

 

 

 

 

路上で着替えながら

気付けよ！気付けよ！

オチが無いぞ！

と念じる。

 

 

 

 

 

 

そして、

 

 

 

 

 

常「おまたせ」

 

 

 

 

はい。

人が変わってても気づかないんじゃないでしょうか？

 

 

 

 

 

 

 

1枚目で気づかれた時のために

「あら不思議、どんどん短くなるズボン」

を用意しておく必要はありませんでした。

 

切らんかったらよかったと激しく後悔。

 

 

 

 

 

その後、

使い損ねた被り物で

何かを探してみましたが

 

 

 

 

 

…なんじゃこれ

 

 

 

という訳でネタバラシもせずに解散。

 

 

 

 

帰り道、太鼓の音に誘われると

地元の若者が練習していました。

 

 

 

あまりの清さなのか、

 

涙で前が見えなくなりました。

 

 

 

 

 

二度と彼とは

いや彼らとは

絡まないでおこう

そう誓った夜でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

～ 第二部 完 ～